Toma日記

ノーマル私文大学生の休学奮闘記(予定)。今は着々と準備中。

「死ぬよりはマシ」というメンタリティ


「死ぬよりはマシ」


これは言うのは簡単だけど、心の底から思える人がどれだけいるのか疑問。

たまに誰かが言っているのを耳にするけど、病気や事故で生死の境を彷徨った経験なんてない一般人が、こういうメンタリティを持てるようになるのって相当難しいんじゃないだろうか。

深く考えずに言葉だけ聞いて、「それもそうだな...良し頑張ろう!」って思う人と、「確かにそうだけど...なんかピンとこないなあ...」って思う人に2分されるだろうけど、僕は完全に後者。

ついでに言えば、「死ぬよりはマシ」とは少しレベルの違う話だけど、「あの時の辛い経験に比べたら、今の方がマシ」という考え方も疑問に思ってしまう。
「辛さ」ってその時々で質が違う。
例えば学校や職場の人間関係で悩んでいる時に、部活動で極限まで自分を追い込んで辛いトレーニングをした経験を持ち出して、「あの時と比べたらマシ」と思うのは無理があるよね、という感じ。

心から「死ぬよりはマシだ、だから頑張ろう」と思えたらどれだけ素敵なことだろう。ただ、どう考えたって辛いもんは辛い。
それが死ぬよりはマシなんだろうと頭でわかってはいても。

この言葉を心から噛みしめることが出来るのは、「死」の恐怖を肌で感じたことのある人なんだろうなあと思う。
辛い、苦しいと思ったことは多々あったけど、「死」を意識したことは僕には一度足りともない。
それは逆に言えば、「命」のありがたさを心から感じたことが無い、ということと同じだ。
命=当然あるものとして捉えている。

自分の命の尊さを明確に出来れば、生死の境を彷徨うような経験をしなくても、「死ぬよりはマシ」って考えられるようになるのかなあ。